ドラムの基礎練習の中でも最も有名なのがパラディドルではないでしょうか。
ドラマーなら必ずと言っていいほど聞いたことがある名前ですし、ドラムのストローク練習には必ず必要と言っても過言はないでしょう。
今回はこのパラディドルの自宅練習法を紹介したいと思います。
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そもそもパラディドルって何?
パラディドル(paradiddle)とはパラとディドルを組み合わせたスネアドラムの練習方法です。
ドラムに限らず、マーチングの小太鼓などの練習にも使われています。
「パラ」は一打ずつ右と左の交互で叩く(シングルストローク)、そして「ディドル」は片手で2回叩く(ダブルストローク)です。
この「パラ」と「ディドル」を組み合わせたいろんなパターンを習得するのがこのパラディドルなのです。
パラディドルの目的
パラディドルの練習の効果は様々ですが、一番の目的は速いテンポでのシングルストロークとダブルストロークの音の粒の精度向上と右手と左手の手順を体に染み込ませることです。
パラディドルを行うと、速いフレーズだけでなく、手数の多いフレーズが叩けるようになります。(6連符とか32分音符のものとか)その際に、シングルストロークとダブルストロークでの音を一定に保ったり、アクセントを効果的にすると、かっこいいドラミングのリズムが生まれます。
パラディドルはそんなカッコいい手数の多いフレーズを実現するための練習なのです。
また、パラディドルで大切なのは手順です。
今まで右手と左手の交互ばかり叩いていた手順が、右手だけ連続して叩けるようになるなど、タム回しでのタムを叩く順番を変えれることでフレーズの幅が広がりますし、シンバルを叩く手も変えることができます。
そして、このパラディドルは練習パッドで自宅練習するにはもってこいなので、ぜひ自宅練習に取り入れてほしいエクササイズです。
パラディドルの練習フレーズ
それでは、パラディドルの練習フレーズにトライしてみましょう。
ストレートパラディドル
最初にアクセントがあり、ディドル部分が終わりにくるパターンです。
「右左右右」と「左右左左」です。
ディレイパラディドル
2拍目にアクセントのあるパターンで交互に叩くパターンです。
「右左右左」「左右左右」
リバースパラディドル
3拍目にアクセントを置き、ディドル部分が最初にくるパターンです。
「右右左右」「左左右右」
インワードパラディドル
4拍目にアクセントを置き、ディドル部分が真ん中にあるパターンです。
「右左左右」「左右右左」
ディドルをした後(ダブルストローク後)にアクセントを持ってくる感じです。(別に変えても可です。)
それぞれ、右手からスタートする場合と左手スタートの場合、交互に行いましょう。
テンポはゆっくりから始めましょう。(80くらいかな)その後できるようになったら、徐々にテンポを5ずつ上げていきます。
いかがでしたでしょうか。結構最初のうちは手順を覚えるのが大変ですが、体に手順が染み込むと自然といろんなパターンでフィルインができるようになりますので、自宅でしっかりと覚え込ませて、耳コピした速いフィルインを再現したり、手数の多いフィルインを作ったりすることにも役立ててみてください。